アーカイブ

投稿者アーカイブ

NBL2013-2014 Final 東芝ブレイブサンダース神奈川vs和歌山トライアンズ スタッツレビュー

NBL2013-14のFinal期間中、4 Factorsというアドバンストスタッツのうち重要な要素を使ったスタッツプレビューをTwitterで流していたのだけど、なかなか評判がよかったので、当時のツイートを張り付けるかたちでまとめておきたい。

■NBL Final Game1

■NBL Final Game2

○ハーフタイムの速報

○試合終了後のレビュー

 

 

 

 

 

 

■NBL Final Game3

○ハーフタイムの速報

○試合終了後のレビュー

 

NBL 2014-15シーズンに向けた移籍状況

NBL2013-14シーズンは東芝ブレイブサンダース神奈川の優勝に終わり、現在各チームは2014-15シーズンに向けてのロスターの再構成を行っている最中。

NBAだとオフシーズンにはFree Agent Trackerというコーナーが出来て各チームの補強状況が分かる。

ということなので、NBLでも作ってみた。

 

◆各チーム状況
◆自由契約選手
◆注目選手

 

ポジションは簡略化のために大きく以下の3つに分けている。
・ガード→PG
・ウィング→SG,SF(NBLの登録だとG/F,F)
・インサイド→PF,C(NBLの登録だとF/C,Cが多い)

各チームがガード2名、ウィング4名、インサイド4名を目安として考え、現有戦力との差分を「補強対象」とする。
外国人、日本人は分けていない。

◆各チーム状況

まずは2014/6/11現在の自由契約選手リストをもとにした現有戦力の確認。(EAST,WESTの区別は2014-15シーズン。*・・・新加入、**・・・アーリーエントリー加入済、***・・・再契約)

※ 全ての選手のプレーを見ていないので(特にWEST)、ポジションは一部不正確な個所あり>ご指摘ください。

(2014/6/11 12:00 @22_nero,@choco8teko,@45jasmine23,@beni_1420さんより指摘あり修正。ありがとうございます!
2014/6/11 15:00 リック・リカート 千葉へ移籍
2014/6/12 15:00 ライアン・ロシター リンク栃木と再契約
2014/6/18 15:00 佐藤託矢 つくばへ移籍
2014/6/19 15:00 折茂武彦 北海道と再契約
2014/6/19 18:00 ジャスティン・バーレル 千葉と契約、ファイ・パブ・ムール 広島と契約
2014/6/23 14:00 仲摩匠平 bj島根から広島へ移籍
2014/6/23 15:00 小林大祐 リンク栃木へ移籍
2014/6/23 20:00 藤高 宗一郎 日立へ加入 ※6/2発表分を追加
2014/6/27 15:00 伊藤 将伸 bj群馬へ移籍、寺下太基 bj滋賀から和歌山へ移籍、平尾充庸 広島へ移籍
2014/7/1 19:00 松崎 賢人 熊本へ移籍
2014/7/2 13:00 中務 敏宏 兵庫へ移籍、根来新之助 兵庫へ移籍、岡田 優介 つくばへ移籍
2014/7/2 15:00 渡邉 拓馬 NBDLアースフレンズ東京Zへ移籍、鮫島 宗一郎 NBDLレノヴァ鹿児島からリンク栃木へ移籍、河相 智志 bj島根へ移籍
2014/7/3 15:00 中島 良史 bj秋田へ移籍
2014/7/3 20:00 田中 大地 bj富山へ移籍
2014/7/4 15:00 浅野 崇史 つくばと再契約
2014/7/7 17:00 高島 一貴 つくばへ移籍、小野 元 bj福岡へ移籍
2014/7/9 15:00 栗野 譲 広島へ移籍
2014/7/10 23:00 青野 文彦 北海道へ移籍、翁長 明弘 bj福島へ移籍
2014/7/14 15:00 橘 佳宏 つくばと再契約、鹿野 洵生 つくばへ移籍、丸山 公平 NBDL鹿児島へ移籍、大宮 宏正 bj沖縄へ移籍、, 近森 裕佳 引退, 佐々木 瑛 NBDL山形へ移籍、, 勝又 穣次 引退, 田代 拓也 引退
2014/7/15 15:00 竹内 公輔 広島へ移籍, 嶋田 基志 和歌山へ移籍
2014/7/16 15:00 中村 大輔 NBDLアースフレンズ東京Zへ移籍
2014/7/21 19:00 網野 友雄 リンク栃木と再契約, 内海 慎吾 bj京都へ移籍
2014/7/23 13:00 木下 博之 日立へ移籍
2014/7/24 19:00 高橋 マイケル アイシンへ移籍)

 

全般的にEASTは日立、トヨタを除いてロスターが固まりつつある。WESTは和歌山、兵庫、熊本、広島は大量に補強が必要。

 

<EAST>
■東芝ブレイブサンダース神奈川
ガード  :篠山、山下、藤井*
ウィング :辻、ボーズマン、栗原、宇田、長谷川
インサイド:ファジーカス、磨々道、大西、鎌田、永吉*

○補強対象:なし

■トヨタ自動車アルバルク東京
ガード  :伊藤、正中、二ノ宮
ウィング :松井、菊地、田中大**、宇都**
インサイド:張本**

○補強対象:インサイド3人

■リンク栃木ブレックス
ガード  :田臥、渡邊、田渡
ウィング :古川、遠藤、熊谷、須田*、小林大*、鮫島*、網野***
インサイド:ブレントン、山田、ロシター***

○補強対象:インサイド1人

■レバンガ北海道
ガード  :阿部、多嶋
ウィング :桜井、種市、片岡、野口、西川**、折茂***
インサイド:ティルマン、高村、青野*

○補強対象:インサイド1人

■日立サンロッカーズ東京
ガード  :川嶋、石川、伊藤駿、木下*
ウィング :広瀬、酒井、藤高*
インサイド:竹内譲、満原

○補強対象:ウィング1人、インサイド2人

■千葉ジェッツ
ガード  :宮永、佐藤、一色、西村*
ウィング :上江田、小野龍、田中健、星野、石井
インサイド:荒尾、リカート*、バーレル*

○補強対象:インサイド1人

■つくばロボッツ
ガード  :中川和、大金、木村
ウィング :竹田、岡田*、高島*、鹿野*, 橘***
インサイド:サンダース、レイノルズ、中村友、梅津、佐藤託*、浅野***

○補強対象:なし

<WEST>

■和歌山トライアンズ
ガード  :阿部
ウィング :川村、寺下*
インサイド:パーカー、久保田、嶋田*

○補強対象:ガード1人、ウィング2人、インサイド1人

■アイシンシーホース三河
ガード  :柏木、橋本
ウィング :比江島、金丸、喜多川、福田、白濱**
インサイド:桜木、エドワーズ, 高橋 マイケル*

○補強対象:インサイド1人

■三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋
ガード  :五十嵐、柏倉
ウィング :朝山、熊谷、湊谷、長谷川
インサイド:伊藤俊、鵜澤、坂本ジェイ

○補強対象:ウィング1人、インサイド1人

■兵庫ストークス
ガード  :梁川、松島、細谷*
ウィング :谷、道原、中務*
インサイド:ナイト、根来*

○補強対象:ウィング1人、インサイド2人

■熊本ヴォルターズ
ガード  :小林、前村、高濱、松崎*
ウィング :神原、眞庭、遥*
インサイド:中西*

○補強対象:ウィング1人、インサイド3人

■広島ドラゴンフライズ
ガード  :北川、平尾*
ウィング :坂田、田中成、柳川、岡崎、仲摩*
インサイド:ファイ・パブ・ムール*、栗野*、竹内公*

○補強対象:インサイド1人

 

◆自由契約選手状況(順不同、引退表明済の選手は含まず)

 

・ガード
未定:根東 裕隆, 井上 ジョナサン,木下 勲, 松元 マックス, 柴田 ジョン, 高田 慶太
決定:西村 文男(千葉へ移籍),  永田 晃司(bj埼玉へ移籍),安部 潤(bj島根へ移籍),  平尾 充庸(広島へ移籍), 松崎 賢人(熊本へ移籍), 中島 良史(bj秋田へ移籍), 翁長 明弘(bj福島へ移籍), 木下 博之(日立へ移籍)

・ウィング
未定:田中 健, 加納 誠也, 松山 晃士
決定: 遥 天翼(熊本へ移籍), 小林 大祐(栃木へ移籍), 伊藤 将伸(bj群馬へ移籍), 岡田 優介(つくばへ移籍), 中務 敏宏(兵庫へ移籍), 渡邉 拓馬(NBDLアースフレンズ東京Zへ移籍), 河相 智志(bj島根へ移籍), 田中 大地(bj富山へ移籍), 小野 元(bj福岡へ移籍), 高島 一貴(つくばへ移籍), 鹿野 洵生(つくばへ移籍), 橘 佳宏(つくばと再契約), 丸山 公平(NBDL鹿児島へ移籍), 近森 裕佳(引退), 佐々木 瑛(NBDL山形へ移籍), 田代 拓也(引退), 中村 大輔(NBDLアースフレンズ東京Zへ移籍),網野 友雄(リンク栃木と再契約), 内海 慎吾(bj京都へ移籍)

 

・インサイド
未定:中濱 達也, 比留木 謙司
決定:中西 良太(熊本へ移籍), 佐藤 託矢(つくばへ移籍), 根来新之助(兵庫へ移籍), 浅野 崇史(つくばと再契約), 栗野 譲(広島へ移籍), 青野 文彦(北海道へ移籍), 大宮 宏正(bj沖縄へ移籍), 市岡ショーン(大学進学), 勝又 穣次(引退), 竹内 公輔(広島へ移籍), 嶋田 基志(和歌山へ移籍), 高橋 マイケル(アイシンへ移籍)

 

◆注目選手

※ 注目選手のピックアップおよびコメントは個人的な印象と希望により書いています。

・竹内公輔(21.7分、10.7点、60.7 FG%、6.8リバウンド)
EASTのインサイド需要はほぼ充足気味。思い切ってWESTに移籍すれば、無双状態になる可能性あり。トヨタではプレータイムが少なく印象が薄かっただけに今後の日本代表に向けて市場価値を再度認めさせるチャンスでは?
⇒ 広島へ移籍決定。プレイタイムを増やして大活躍を期待。

・岡田優介(18.9分、7.4点、41.5 3pt%)
彼のシュート力を生かせるセットプレーを持っているチームでないと難しそうだが、、、高校時代を過ごしたつくばでの活躍が見てみたい。
⇒ つくばへ移籍決定!

・田中大地(25.0分、5.1点、2.8リバウンド)
シューターぞろいのWESTでディフェンススペシャリストとして持っておきたいチームは多いのではないだろうか。
⇒ bj富山へ移籍。NBLで並み居るシューターたちを抑えるところが見たかった。。。

・大宮宏正(30.9分、9.7点、6.0リバウンド)
数字が示すように今シーズン大いにステップアップした。ポジションと獲得できるプレータイムを考えると兵庫、広島が候補だが走れるためトヨタで躍動する姿も見てみたい。
⇒ bj沖縄へ移籍。

・青野文彦(18.3分、6.1点、54.1FG%、4.3リバウンド)
ファイナルGame3のフル出場は記憶に新しく、まだまだやれることを証明した。スローペースになるというハンデはあるもの、もともとペースが遅い千葉あたりはどうだろうか。
⇒ 北海道へ移籍決定!

・網野友雄(15.5分、4.2点、2.7リバウンド)
ケガもあり本領を発揮できなかったシーズン。和歌山、広島あたりで見てみたい。
⇒ リンク栃木と再契約。

・木下博之(31.4分、9.4点、3.9アシスト、2.8リバウンド)
和歌山の準優勝の立役者でありリーグトップクラスのPGであることを示した。が、PGの需要は少ないためどうなるか。。。

 

[NBA]2013年記事アクセスランキング

本ブログを始めて約2年。昨年は記事数も増え、ご縁にも恵まれたおかげで本ブログを読んでもらう機会が増えた。2014年になって1ヶ月が経ってしまったが2013年のアクセスランキングを掲載する。

NBAの事業の柱(=商品)であるチケット・動画配信・スタッツなどに関する解説記事が中心で、そこにいくつか小ネタ系の記事が入り込んで来ている。

■2013年記事 アクセスランキング

10位:[NBA] NBAのチケット販売戦略(チケット販売プロバイダーとの提携)

NBAの収入源の柱の1つ、チケット収入に関して。ticketmasterと提携して新規/2次販売の両方を1つのプラットフォームで販売できるようになった。

9位:[NBA] Google Glassで7-footerの選手が見ている世界を体験する

小ネタ系。インディアナ・ペイサーズのロイ・ヒバートがGoogle Glassを装着して練習している様子を紹介しました。

8位:[NBA] シーズンスケジュール発表とその盛り上げ方

話題の少ないオフシーズンにどのようにネタを作っていくかは重要です。その1つであるシーズン・スケジュール発表についての紹介記事。

7位:[NBA] NBAのオンライングッズ販売   NBAStore.com

NBAの全チーム統一のグッズ販売プラットフォーム、NBAStore.comの解説記事。

6位:[NBA] もしファンがマネーボールを楽しめたら   NBAとソフトウェア大手SAPのマネーボール的提携

2012-13シーズン、最も大きなインパクトのあったと思われるスタッツのファン向けの公開に関する解説記事。

5位:[NBA] NBAのGlobal戦略   縁のある選手を突破口に各国の市場のステージに対応する

シーズンオフである夏の間のNBAの選手および各チームの活動を見ながら、Global展開をどのように行っているかを解説した記事。

4位:[NBA] ルーキーたちが新ユニホームで変顔写真撮影!?

こちらは小ネタです。ルーキーたちがいち早く名前を覚えてもらうためのきっかけとも考えられる、イベントの作り方について。

3位:[NBA] NBAの動画配信 – NBA League Pass

NBAが力を入れている動画配信の解説記事。

2位:[USAB] バスケアメリカ代表の再建

2004年のアテネ五輪での惨敗以降、アメリカ代表がどのように再建されたかについての記事。ジェイソン・バスケット氏のクリニックに参加して出会った主催者がFacebookで紹介してくれたのをきっかけに、非常に多くの方に読んでもらった。

1位:[NBA] プレイの質の数値化と新たなプロダクトの提供   SportVU Motion Trackingの導入

今シーズンからNBAが導入したSportVUの解説記事で、導入が発表されてすぐに書いた。
トヨタ自動車アルバルク東京の岡田選手 @ysk_okada がツイッターでの紹介をきっかけに多くの方に読んでいただいた記事。

■番外編:ソーシャルメディア関連

[NBA] 2013 Social Media Award  Social Mediaへのインパクトを評価する

[NBA] NBAとTwitterがソーシャルな試合動画観戦方法で提携 – Social Highlights

[NBA] NBA選手によるスポンサーTwitterアカウント乗っ取り

NBAはSocial Mediaを積極的に活用しているが、そのうちのいくつかの取り組みを紹介したもの。ランキングには入らなかったが、評判がよかった記事。

[NBA] プレイの質の数値化と新たなプロダクトの提供 – SportVU Motion Trackingの導入

NBAの試合は観戦する人々に興奮と感動を与えるものだが、一方でStats(試合記録)という副産物をもたらす。

Statsについては当ブログの「もしファンがマネーボールを楽しめたら   NBAとソフトウェア大手SAPのマネーボール的提携」という記事の中でSAPの力を借りてStats(Advanced Stats含む)をファンにどのように提供してきたか書いた。

NBAは次のシーズンで全試合にMotion Trackingを導入することに決定した。(下記がNBAの公式プレスリリース)

NBA partners with Stats LLC for tracking technology

STATS LLCというアメリカのスポーツデータ分析の最先端の会社のSportsVUという仕組みを導入する。各アリーナに6台のカメラを設置し、全ての選手の動きを追跡する。取得したデータはNBA Game Time(スマートフォン向けアプリ)、NBA.com、NBA.tvで利用される。

■SportsVUが提供するもの – 選手やボールの動きをわかりやすくするイメージを動画にかぶせる

ただSportsVUで提供されるデータがどのようなものかという点については以下のブログが詳しい。

SPORTVU ADDS TO THE CONVERSATION

記事中では例としてデータを利用した4つの動画が挙げられている。

  1. Kevin DurantとKawhi Leonardの距離の動きを追ったもの
  2. Knicksの攻撃時にHeatのディフェンスの陣形の変化
  3. Kevin DurantがGinobiliからスティールしたディフェンスにおいてKawhi Leonardとどれだけの距離を取っていたか
  4. 3.と同じ攻撃でのThunderのディフェンスの陣形の変化

つまりSportVUの行っていることは動画に対してファンやライターが見たいと思う距離や陣形やその他もろもろのイメージ(レイヤー)を追加していることになる。

■SportsVUが提供するもの – プレイの文脈情報

また記事の後半の例には、これまでのStats(Advanced Stats含む)では語りきれなかった各プレイの文脈(Context)についても情報を得ることができると書いてある。

・アシスト

これまではアシストといえばアシスト数、アシスト%(チームのシュートの何%をアシストしたか)、アシストRatio(100回のポゼッションで何回アシストしたか)、AST/TO Ratioなどが指標として用いられてきた。

ただこれまでのアシストはパスからシュートが入った場合のみをカウントしていて、シュートミスとなった場合やフリースローになった場合、また他のプレイヤーのアシストにつながった場合はカウントしていない。SportsVUではそれらをとらえることができる。Rajon Rondoは1試合あたり1.4本フリースローにつながるパス(“free throw assists”)を出している。Tony Parkerはアシストにつながるパス(”Secondary Assists”)を1試合あたり2本出している。(ちなみにSecondary Assistsが一番多いのはKirk Hinrichで2.9本/試合) またパスの後のシュートがWide Openだったかチェックにあったか、という観点でも数字をとることができる。

・ディフェンス

ディフェンスは数字化しにくいもので、一般的にはその選手がコートにいる場合の100ポゼッションあたりの失点が指標として使われる。Kevin Garnettがコートにいると8.4点/100ポゼッション失点が少ない。非常にKevin Garnettはピックアンドロールに対するディフェンスがうまい選手として知られているが選手との距離の取り方などを見ることでその理由を解明できるかもしれない。

・リバウンド

リバウンドについてはrebounding percentage(コートに出ているときのリバウンドの何%を取ったか)が指標として挙げられ、この点ではReggie Evansがトップである。(ちなみにReggie Evansのように黙々と仕事をこなす選手が筆者は好きである) ただしコート上に出ていても自分とリングの反対側にボールが落ちるなどリバウンドを取れないこともある。自分のほうに落ちたボールをリバウンドチャンスととらえると、そのチャンスのうちどれだけのリバウンドを取ったかという数字のほうが実質的な意味がある。この点ではBrook Ropezがトップとなる。またBrook Ropezがリバウンドの際にどれだけ移動しているかという数字も取れる。(Brook Ropezは6.4ft = 190cm程度)

・Usage

またUsageといって攻撃がそのプレイヤーで終わった回数が何回あったかという指標がある。UsageではCarmelo Anthonyが当然トップなのだが、実はKnicksの攻撃においてはAnthonyよりもRaymond Feltonのほうが長い時間ボールを持っている。(Anthonyは3分28秒/Game、Feltonは5分51秒/Game)

ざざっと記事中で紹介されていたものについて触れたが最後のまとめに以下のようにある。

「全ての数字は何らかの文脈の中で行われている、情報が取れればよりよい議論ができる。トラッキングされているものは数値化できる」

No single stat or number exists that’s going to tell you all you need to know about a player. Everything must be taken in context and the more information you have, the better argument you can make. Well, SportVU is a lot of information.
All of the above is just the tip of the iceberg. If it can be tracked, it can be quantified.

■プレーの質の数値化と新たなプロダクト

これまでのStatsと今回のSportsVUのMotion Trackingによって取得できる情報の違いは、これまでのStatsがプレーの結果(数値)しか取れなかったのに対して、それぞれのプレーの質についての情報を取ることができるようになることだと思う。記事中では文脈と表現しているが、文脈を踏まえたうえでの数字の結果や文脈自体を情報として提供できるようになることで、これまでのスタッツでは評価されなかった選手が評価されたり、プレーの分析が進んだりすることだろう。

ビジネス的な観点でいうと、今回のSportsVUによってNBAは新たなプロダクト(生産物、商品)を手にしたといえるだろう。これまでは何となく理解はされていたけど見過ごされていたプレーの文脈情報を、Motion Trackingの情報としてパッケージして届けることができるようになった。SAPと提携してStatsをstats.nba.comで提供し始めたときもそうだが、新たなプロダクトを届けやすいかたちでパッケージする能力、これこそがNBAが持っているもう一つの強みなのではないかと、この記事を読んで思いを新たにした。

[お知らせ] NBA関連記事のカテゴリーを整理しました

今年になって記事を各頻度を増やし、NBAのビジネスに関連する記事が約20本たまったところで、過去の内容を整理する意味も込めてカテゴリを改めて整理した。

2013/9/10時点の内訳は以下の通り。Off-Season、Social Media関連の記事が多くなっている。Social MediaやTechnologyについては筆者の得意分野だけに、今後も特に記事を充実させていきたい。

NBA  National Basketball Association (20)
– Community (1)
– Global (1)
– Merchandising (1)
– Off-Season (4)
– Owned Media (2)
– Social Media (5)
– Sponsorship (2)
– Stats (1)
– Technology (4)
– Ticketing (1)
– Videos/Photos (1)

またタイトル下のメニューからも各カテゴリにドロップダウンメニューでリンクできるように変更した。

ここのところ紹介していただいたこともあり徐々に読者が増えてきている。引き続き読んでもらえるよう書いていきたい。

カテゴリー:Thoughts

[NBA] NBAのGlobal戦略 – 縁のある選手を突破口に各国の市場のステージに対応する

NBAにとってシーズン中はアメリカ国内で試合をしていることが多いため、海外で活動するのはオフシーズンとなる。今年のオフシーズンも例年通り活動をしているが、そのうちのいくつかを紹介しつつ、NBAがどのように各国の市場に入り込んでいっているかを分析してみたい。

■全体像

まずはNBAのGlobalな広がりの全体像を確認するために以下のサイトを参照。

NBA.com Global Map

NBA Global Mapと題してNBAのPlayerがいる国、NBA.comのサイトがある国、facebookのNBAのページがある国を示した地図が画面の右側に表示されている。やや語弊があるかもしれないが、Playerがいる国は選手の供給地、NBA.comのサイトとfacebookページがある国は市場として見ていると考えられる。

そのように見ていくと

  • ヨーロッパ、南米:Player供給地かつ市場
  • アフリカ、ロシア、中米:Player供給地
  • アジア:Playerはいないが市場

とざっくり認識されていると考えられる。

■Basket Without Borders(BWB)

NBAとしてのGlobalでの活動のうち一番大きなものはこのBasket Without Borderだろう。ミッションには

Basketball without Borders (BWB) is the NBA and FIBA’s global basketball development and community outreach program that unites young basketball players to promote the sport and encourage positive social change in the areas of education, health, and wellness.

とある。19歳以下の選手を集めて、バスケットボールのスキルのトレーニングだけではなくCommunity支援活動でもあり、教育・健康など社会的な課題についても取り組むためのキャンプとなっている。

Asia, Africa, Europe, Americaの4地域に分けて1年に2地域ずつ実施されている。その地域にゆかりのある選手+現役のNBA選手を送り込んでいる。去年はAsia, Africaで行われ、Asia地域のBWBは東京で行われている。田臥選手も参加し、現在bj-league秋田ノーザンハピネッツの富樫選手がMVPを受賞した。(BWB Asia 2012の公式サイト

今年はEurope、Americaの2地域で行われた。特にAmericaについてはアルゼンチンで開催され、アルゼンチン出身のNBA選手(ジノビリ、スコラ、デルフィーノ、プリジオーニら)が勢ぞろいする豪華なメンバーによる開催となった。

各キャンプではスキルのトレーニング、スクリメージだけでなく、合間にチームワークや選手として成功するためのNBA選手によるアドバイスや体験談の共有があり、それを通してキャンプ参加者のモチベーションを喚起している。またCommunity支援の一環でNBA選手によるボランティア活動も行っている。(これはNBA CaresというCommunity支援プログラムの一環)

■Pre-season Games

BWBと並んでオフシーズンの目玉としてはPre-Seasonゲームがある。今年のプレシーズンゲームのスケジュールは以下のようになっている。

  • ヨーロッパ
    • Oklahoma City Thunder vs. Fenerbahce Ulker @ Istanbul, Turkey Ulker Sports Arena
    • Philadelphia 76ers vs. Bilbao Basket @ Bilbao, Spain Bizkaia Arena at the BEC
    • Oklahoma City Thunder vs. Philadelphia 76ers @ Manchester, UK Manchester Arena
  • アジア
    • Houston Rockets vs. Indiana Pacers @ Manila, Philippines Mall of Asia Arena
    • Houston Rockets vs. Indiana Pacers @ Taipei, Taiwan Taipei Arena
  • 南米
    • Chicago Bulls vs. Washington Wizards @ Rio de Janeiro, Brazil HSBC Arena
  • 中国
    • Golden State Warriors vs. Los Angeles Lakers @ Beijing, China MasterCard Center
    • Golden State Warriors vs. Los Angeles Lakers @ Shanghai, China Mercedes-Benz Arena

どれも非常によく考えられたカードとなっている。

ヨーロッパのイスタンブールは2010年世界選手権、ロンドンは2012年オリンピックの会場、ビルバオは2014年世界選手権の会場のうちの1つ。そこに2010年の世界選手権でMVPを受賞したKevin Durant率いるOKC Thunderを派遣している。LondonではRegular Seasonのカードも行われる。

アジアについてはYao Mingの時代から太いパイプを持ち台湾出身のJeremy Lin擁するHouston Rocketsと飛ぶ鳥を落とす勢いのPacersを派遣。またつい先日行われたFIBA Asia選手権でフィリピンは世界選手権出場権を獲得し、台湾もベスト4に残ったことで熱が高まっている。

南米に派遣したWashington WizardsにはBrazil代表のNeneがいる。そして2016年のオリンピック開催地でもある。

中国は2008年のオリンピック開催地でもあり、Kobe Bryantが今年訪れたばかり。Yao MingやYi JianlinらNBA選手を多く輩出していたが今は現役でNBAで活躍している選手はおらず、熱が冷めないようにテコ入れといったところか。

■選手個人による訪問

NBAの公式サイトに掲載されているだけで、スーパースターたちの海外訪問は以下の通り。

この中ではPau GasolのみUnicefの活動の一環としてSyriaを訪れており少し毛色が違う。(もともとPau Gasolが医学一家に育ったことも大きい)

特筆すべきはChris Boshのインド訪問。まだまだインドはバスケの実力は発展途上だが人口規模を考慮すると有望な市場であることは間違いなく、そのための先行投資ともいえるだろう。

■各国の市場としてのステージとそれに対するNBAのアクション

こうやって書いてきた内容を総合すると、おそらく国ごとに市場としてのステージがあり、そのステージに対応したアクションをNBAは採用しているのではないかと考えられる。

  • 市場としてこれから発展する可能性があるもしくは発展させたい国(日本、インド、ポルトガル、アルゼンチン)
    ⇒BWBの開催や選手の個人としての派遣
  • 市場として立ち上がりつつある国(フィリピン、台湾、ブラジル)
    ⇒プレシーズンゲームの開催
  • 世界クラスの大会を開催し既に市場が立ち上がっている国(トルコ、イギリス)
    ⇒プレシーズンゲームの開催とレギュラーシーズンの開催

またその過程で必ず各国に関係のある選手を絡ませている。各国に直接関係のある選手がいない場合はスーパースターを派遣している。選手を突破口にしながらチーム、リーグとしてのアクションに発展させていき市場を開拓していく。

選手を突破口にしながら各国の市場としてのステージに合わせたアクション、イベントを開催するという緻密に考えられた戦略を採っているといえるだろう。

[NBA] シーズンスケジュール発表とその盛り上げ方

つい昨日、2013-14シーズンのNBAの試合スケジュールが発表になった。

NBAの動きを見ているとスケジュール発表自体がとても重要なイベントの1つと認識していて、そのためにいろいろな仕掛けをしていた。事前の盛り上げ、スケジュール自体の組み方、発表後の対応とそれぞれ見ていき、最後にNBAにおけるリーグとチームの関係について触れてみたい。

■スケジュール発表前の盛り上げ

その少し前から↑のように@NBAのアカウントがスケジュール発表のNBAtvの特番の宣伝とともにあおっていた。NBAtvではお抱えのアナリストのJeff Van Gandyらが注目のカードについて話をしたようだ。

# NBAtvで特番を組めるのはやはり、NBAがNBA Media Venturesという会社でを持って運営しているからなのだろう。

■注目の試合

スケジュールに関する発表を見ていたところ、注目の試合の要素を抽出するとこのようになる。

  1. 開幕戦
  2. ホーム開幕戦
  3. Thanks Giving
  4. Xmas
  5. 移籍した選手が移籍前のチームのホームに戻る試合
  6. ESPN, ABC, TNTなどのテレビでの全米放送

最初の2つについては当然開幕戦なので注目が集まる。またThanks GivingやXmasについては家族でNBAを見に行くことが一つのイベントになっているアメリカならではなのだろう(アメリカに住んだことがなのでいまいち筆者はピンと来ないのだがTwitterの反応を見ているとそう感じる)。いずれにしても重要な日付の試合については、注目度の高いカードが組まれている。

5つ目については対戦チーム同士が注目の的なので、日程にはそれほどこだわりがない。(日程がいつであってもある程度集客できるという見込が立つ)

6つ目は全米放送だから注目カードなのではなく、注目カードを全米放送にしているようだ(下記リンク先のスケジュール参照)。それにあわせてNBAが宣伝をしているよう。

■Twitterでの反応

やはりファンたちもスケジュール発表を心待ちにしていたらしく、Twitter上で” After checking out the 2013-14 #NBA Schedule, I’m exited to ~”というお決まりのようなリアクションがいくつも@NBAのアカウントにRTされている。また(もはや当然ではあるが)#iMissNBA というハッシュタグを作って、ファンたちのコメントを集めている。

いずれにしても@NBAのタイムラインを見ていると、ファンたちがNBAの開幕が待ち遠しくて仕方ない様子が伝わってくる。

■発表後の話題提供

今日発見したニュース。NBA.comのHang Time Blogで書かれている記事。

THE MOST INTRIGUING GAMES OF 2013-14

1,230試合あるうち、最もおもしろそうな15ゲームをピックアップして見どころを解説している。試合のチョイス自体は強豪チームであるHeat, Pacers, Spurs, Thunderにオフの補強で成功したRockets, Nets, Warriors, Clippersあたりが必ず含まれている。どの試合も全米放送の対象ではあるが、ライターがリーグの意向を受けて試合をピックアップして記事を書いているということは、職業柄おそらくないはず。つまり誰が選んでも注目度の高い試合がこれら15個となるのだろう。

ちなみにこの記事はスケジュール発表の1時間半後に発表されている。こちらも綿密に計画を立てていたと推測される。

■各チームへの対応のメリハリ

NBAのスケジュール発表と各試合のアピールに関する重点の置き方を見ると、試合ごとの価値・集客見込をランク付けしていると考えられる。集客できる強豪チーム、話題のチームで多くの集客、話題、放映権料を集めリーグとしての収益力を高めている。(そして下位チームへの収益の分配はまた別に行っているはず)

(NBAではどのようにしているかは分からないが)一般にチームは加盟料を払ってリーグに加盟しており、それに対してリーグは各チームに対していろいろなサービスを提供しているものと考える。そうすると各チームのアピールに差をつけるのはいかがなものか、という考え方になる可能性は否定できない。

一方でNBAはトップチームを全面に押し出してアピールし、それによって全体のパイが広がった結果を全チームに配分するという考え方にしていると思われる。このメリハリのつけ方もまたひとつNBAがリーグとしての特徴といえるのではないだろうか。

# トップチームを全面に押し出すということは、当然アピールされないチームも出てくる。しかしアピールされていないチームがトップチームに勝つとそれもまたニュースになる。いかに落差を作り、それをニュースバリューに変えていくかという点が重要なのだろう。