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Archive for 2013年1月

[NBA] NBAのチケット販売戦略(チケット販売プロバイダーとの提携)

@NBAのツイートからNBAのチケット販売戦略と販売プロバイダー(日本でいう「ぴあ」みたいなもの)について調べてみました。

NBA

NBATickets.com – the official NBA ticket marketplace. Come see #BIG in-person!

NBATickets.comでチームとチケット種類を選ぶと、各チームのチケッティングのサイトへ飛ぶようです。ただよく見るとほぼどのチームも ticketmaster.com で最終的には購入することになっている様子です。

そこでticketmaster.comとNBAについて調べてみたところ、NBAと ticketmaster.com の提携については昨年8月に発表になっていました。

・Forbesの記事 – The NBA and Ticketmaster Announce a Partnership Creating a New Ticketing Method

・ESPNの記事 – New NBA site to sell fans’ tickets, too

どちらも非常にわかりやすくまとめてあるのでポイントをいくつか抜粋します。
1. チーム販売のチケット(1次販売、Primary)とファンが販売するチケット(2次販売、Secondary)の両方を同じサイトで扱う
ticketmasterではチームが売り出すチケットとファンが売るチケット(2次販売)の両方を扱う。これは70%ものファンがチームのサイトで購入できず、他の2次販売のサイトに流れていたため、その分を取り込みファンの利便性を向上する。

2.売れ行きのリアルタイム分析のプラットフォームがついている
ticketmasterはリアルタイムで売れ行きデータを分析するプラットフォームを提供しており、各チームはそのデータを使って価格をリアルタイムで最適な価格に調整できます。

Ticket MasterのCEOはこれを「チケット販売におけるマネーボールだ」といっています。

This is ‘Moneyball’ for the fans in terms of ticketing. Teams have used sophisticated data to evaluate players. Now it’s time for teams to use sophisticated data to evaluate fans instead of just going with the gut.

— Ticketmaster CEO Nathan Hubbard

3.既に30チーム中24チームがticketmaster導入済
30チーム中24チームはリーグが提携する前からticketmaster導入済。残り6チームは NBAtickets.comからのリンクをticketmasterにするか自チームが提携しているサイトにするか選択できます。

4.シーズンチケットホルダーとの関係
(シーズンチケットを購入しバラでブローカーも存在するため)シーズンチケットホルダーは自分が購入に使った金額と、2次販売で買う際の1ゲームあたりの価格を比較できるようになります。シーズンチケットホルダーは単に全ホームゲーム(41ゲーム)購入者としての位置付けから、年間のパートナーシップの権利の購入として位置付けに変わっていく必要があるだろう(Chris Granger, the league’s executive vice president of team marketing and business operations)、とのことです。(この点はESPNの記事のみ言及)

“We know we have to position season tickets differently,” Granger said. “It is going to be less about buying 41 games and more about being part of a 12-month membership that gives you different access and experiences in and around your area.”

チケット販売はプロスポーツチームにとって最も大切な収入源の一つです。

70%のファンがチームのサイトでチケットを見つけられず他のサイトに探しに行くという不便を解消しつつ、(24チームが導入済というアドバンテージはあったにせよ)リーグ主導でこれだけの大胆な戦略に打ってでるというスケールはさすがNBAと改めて感心した次第です。

・参考

Ticketmaster – wikipedia(英語)

[JBL] リンク栃木山谷氏が卒論執筆中

あけましておめでとうございます。

昨年1月に本ブログを始めたものの、ほとんど更新することができませんでした。とはいえ去年はオフラインではいろいろ日本のバスケ界の情報を得る機会も作っていたので、それを少しずつ今年はアウトプットしていきたいと考えています。

さて、新年になり、JBLのリンク栃木ブレックス前代表の山谷氏(現:新リーグ運営副本部長兼COO)がリンク栃木ブレックスからの卒論として、ブログを執筆しています。

ブレックス卒論(1) “プロ”の定義とは?(リンク栃木ブレックス Break Through通信)

著者も数度、山谷氏のお話しを拝聴する機会がありましたが、お話しされていることはいつも一貫しています。

「経済市場の中で生産活動を行うことによって対価を得て拡大再生産を指向する団体、またはそのシステムの中でパフォーマンスの対価として報酬を得ている者」

言われてみれば当たり前のことではあるのですが、このあたりの議論からスタートしなければいけないのがまた日本バスケ界の現状でもあります。

リンク栃木は成績には波があるのですが、それでもJBL優勝も果たしています。実質トップリーグのプロチームとして結果を出しているチームの経営者のまとまった考え方を読めるのは貴重な機会です。続きも期待したいと思います。

■追記(2013/2/1)

続編が1/28にアップされました。

ブレックス卒論(2) 「P化」のために必要なこと